ホステスがしてはいけない会話

「彼氏はいません」とどうして嘘をつかないといけないのですか?
色恋営業をしないのなら、正直に言ってもいいのではないですか。お客様に嘘をつくことになりますよね。
コンサルでそう聞かれることも多くあります。確かにそうですね。彼氏や夫がいるのに「いません」と言ったら、それは嘘になります。
だからといって「います」と言うのも【いかがなものか】であることは確かです。
ファンは夢を見たい
お客様によっては、ホステスを高嶺の華のように思っている人もいます。たとえば大好きなアイドルに恋人がいるとなったら、ファンは離れていきますよね。
それと同じなんです。年齢的にも、彼氏や夫がいても全然おかしくないし、むしろ自分が気に入ったホステスに男がつかないのもショック。
でも、だからといって正直に言わないでくれ、分かっていても現実は知らなくていいんだよ、というのがお客様の気持ち。
何でも正直に言えば良い関係が保てるかと言ったら、そうではありません。
はぐらかすのもスキル
さて、「いないと言ったら嘘になる」と言いましたよね。
私は実際、「いない」と言ったことは一度もありません。「いる」とも言ったことはありません。
また、いろんなお客様とあちこちに出かけるホステスだったので、彼氏と歩いていても、彼氏だとバレたこともありません。

と言われていました。
彼氏が飲みに来る件について
彼氏が飲みに来ることもありましたが、若いころはよくトラブルになりましたね。
だからあまり、恋人がお店の中にいることは好ましく思いません。
私だけでなく、今まで見てきた限りでは、彼氏が飲みに来てうまくいっているホステスさんって本当に少ないです。
どちらかが嫉妬深かったり、彼氏が来ると周りが見えなくなるようなホステスだと、一発でバレてしまいます。
色恋営業が長続きしないのも「あれが彼氏なのか?」と疑われたら終わりだからです。
私に仕事を教えてくれた元パートナーは15年以上交際しましたが、もともとはお客様です。
しかも、18歳のころからの付き合いなので、私がいかにダメ人間だったかもよく知っている相手です。
彼は私のお店へ飲みに来ることも多々ありましたが、いつも会社の人たちと一緒だし、私が席に着かなくても一切何も言いませんでした。
むしろ、他のお客様を放っておくようなことがあったら、雷が落ちるような相手です。
パートナーに理解がないとリアルになる
本当に売れるホステスを目指すなら、彼氏や夫の理解は必須項目になります。
プロとして仕事をしているのだと理解してくれない相手がパートナーだと、どうしても制約がかかってしまうので、お付き合いに限界が生じるからです。
プロとして仕事をしているのだと男性が認めざるを得ないほど、あなたががんばらないといけない、ということですね。
そこで初めて、お客様方は夢を見られるのではないでしょうか。
パートナーからの制限があって動けなかったり、お店で嫉妬されたり、あからさまにパートナーだとわかる言動を取られたり・・・。
そんな現実は見たくないし、ましてやあなたの口から「パートナーいます」という現実も聞きたくないんですよ。
現実を公表した上でお付き合いができるお客様というのは、やはりそういう理解があって懐深く、かつ良い関係性ができている前提ではないかと思います。