売れるホステスと売れないホステスの「12月に増える相談」比較

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
12月は、年間通してもっとも忙しい時期です。
この時期にどんなことで困るか、どんな相談をするかで、そのホステスさんがこの1年どんなふうに過ごしてきたかが分かります。そこで本記事では、
- 売れっ子ホステス
- 売れていくホステス
- 売れないままくすぶるホステス
この3パターンの相談内容を比較し、来年の行動指針に役立てていただきたいと思います。
この記事の目次
12月に増えるホステスさんのお悩み相談を比較
コンサルでも、イベントに関する相談は多いもの。イベント的な点に絞れば、この時期はクリスマスパーティーやお歳暮関連の相談が多いです。
そこを踏まえても、売れる(売れっ子)ホステスと売れないホステスさんとでは、相談内容が大きく変わります。
売れないホステスがこの時期に相談したいこと
売れないホステスさんの場合、12月に集中しがちな相談は、こんな感じです。
- 年末までに、どう来店させるか
- クリスマスやお正月の連休に誘われる店外をどう断るか
- 今年の年間目標に足りないので何とか追い上げたい
- 12月の営業をどうしたらいいか
- クリスマスイベントの確約や同伴をどう取るか
- お歳暮の準備終わってない、お礼状も間に合ってない
一言でいえば、目先に追われすぎて、必死感がハンパないって感じになります。大体いつも、2週間後くらいのことを相談してる感じ。
当然、その殺気立った空気感がお客様に伝わるので、ここでの余裕のなさが来年の数字に響いてきますね。
売れる(売れっ子)ホステスがこの時期に相談したいこと
売れる・売れっ子ホステスさんは、こんな感じの相談が増えてきます。
- 年始のご挨拶をどのタイミングでするか
- バレンタインの準備
- お正月の間に何の作業を進めるべきか
- 来年の売上&新規客獲得目標と営業計画
- 今年の振り返りと来年の改善ポイント
- 3月などに移籍予定がある場合はその準備
見ての通り、ですね。12月にやるべき業務の準備は2~3ヶ月前から着手して終わっているので、この時期はそれを実行するだけなんです。
何か問題が起きない限り、ほぼ来年の話がメインになります。
忙しくて実務に追われる感はありますが、多少立て込んでもいいようにスケジュールを組むので、精神的な余裕はありますね。
少なくとも売れていくホステスさんは、最低でも1ヶ月先のことを相談してきます。

売れないホステスはとにかく準備不足
12月に限ったことでもないのですが、売れないホステスさんはとにかく、目先のことばかりです。
もちろん、コンサル中の売れっ子ホステスさんたちも、最初は目先に追われていました。
焦りも手伝って視野も狭くなってるし、何も問題のないところまで気になるほど心に余裕がないですからね。
でも、売れていくホステスさんと売れないままで終わるホステスさんの違いがあるんです。
いつまでも売れないホステスさんの共通点
いつまでも売れないホステスさんに属してしまうタイプは、以下に当てはまる人。
- 悪い意味でマイペースを絶対に崩さない
- 準備不足&着手が遅くて自分が困っても、目標や締切を変更してでもマイペースを貫く
- その結果に「できない私はダメだ」「なぜできないのか」と落ち込む
- 結果が悪かったときだけ「本気でがんばる」と思う
- 結果がそこそこになるとやらなくなる
- これまで結果になっていないと明確な自分のやり方を変えられない
ひとつでも当てはまったら属する、ではないですよ。現役時代から現在に至るまで、多くのホステスさんと接してきた私の知る限り、全部当てはまります(笑)
これで数字を上げられるとしたら、太い金額を使ってくれる顧客を持っているか、団体客を持っているか、でしょうね。
それでもせいぜい、総計で180万前後が限界かなー、というところです。
売れっ子になっていくホステスさんの共通点
スタートラインでは同じでも、順調に数字を伸ばしていけるホステスさんは、以下に当てはまる人。
- いい意味でマイペースを絶対に崩さない
- 準備不足&着手が遅くても、絶対に締切や目標を変えない
- 結果が悪かったら「自分が○○した(しなかった)から」と考える
- 結果が良かったときこそ気を引き締めてがんばる
- 結果がそこそこで終わると猛烈に悔しがる
- 新しいやり方も抵抗なく実行できる
こちらも、大体全部当てはまりますね。私も、コンサルで売れたホステスさんも、他の売れっ子さんも、ある意味気合がすごいと言いますか。
「絶対に間に合わせる!!!」という気迫が凄まじく、そして絶対に終わらせるんですよね(これ、本当に見せてあげたいくらいです、圧倒されると思います)
自分に厳しいと言えばカッコイイですが、単に負けず嫌いです。
この時期にコンサルでホステスさんとやること
何年やっても売れない、数字を上げることもできないホステスがいるとしたら、圧倒的に準備不足が原因。これ以外にほぼ理由はありません。
準備不足にもいろいろありすぎるので、ここでは細かいことは省きますが。12月、という今の時期的なことだけにスポットを当てていきます。
メンタルをフラットにできるものさしを作る
この時期に不安を抱えて焦るホステスさんの多くは、
- 年間通して準備不足が続いた結果への焦り
- 1年の締めくくり、という時期的に何となく追われる感
ほぼこの2つなので、準備不足の結果はどうしようもないですが、せめて「何となく追われる感」をなくすことを優先します。
12月は、放っておいても数字が上がる時期です。落ち着いて、やれることをやっていれば、ここ3ヶ月間の売上延べ平均の1.5倍~2倍は出ます。
9月~11月の売上延べ平均が50万なら75万~100万出る、ということです。
無意味に不安を抱えるのではなく、客観的に考えられるよう数字で把握しましょう。

来年の目標と年間計画を立てる
ちょっとどこかで無理をしないといけないタイミングが出ますが、前倒しで動くように計画を一緒に立てていきます。
理想は、年末はお礼の連絡以外何もしなくても数字が落ちない(むしろ上がる)こと。
来年のこの時期に上記の状態を作ることなので、逆算して考えます。なぜこの時期に計画を立てるか、というと、以下のような理由があります。
- 目標達成に対する母体数(連絡先)を増やす
- お礼、年末の挨拶、年始の挨拶と、頻繁に連絡しても営業感を感じさせずにすむ
- 自分自身も連絡するメンタル的ハードルが下がる
- 不足している情報を収集しやすい時期
- 計画を立てることで12月でもできることがあることに気付ける
- 12月の動員数や客層、来店目的にアンテナが立つ
売れないホステスさんは顧客の情報量がかなり少なく、営業に生かせるほどのものがありません。
同時に顧客の動き(導線・目的・スケジュール)にも疎いので、そのアンテナを立ててもらう必要があります。
また、売れないホステスさんは連絡先の母体数が少なかったり、母体数はあるのに勝手に切り捨てて音信不通にしていたりするので、売上を上げる術が限られます。
母体数を増やすか、単価や来店数を上げるか、しかない。
単価や来店数を上げると顧客離れが起きるので、新規獲得しやすいこの時期に、新たな連絡先をできるだけ確保してもらいます。
ゼロスタートで考えると、来年の今ごろは最低300件が目標になりますね。

【おまけ】営業計画を立てても・・・なホステス例
余談ですが、営業計画を一緒に立てても無意味になる子もいます。
- 締切まで時間がある、と余裕ぶっこいちゃうタイプ
- 計画立てたことで満足して行動しないタイプ
- 計画の存在すら忘れてマイペースを貫くタイプ
これはもう、やり方がわからないとかいうハナシではないです。それで数字が上がらない、しんどい、と言われても、知らんがな、と。
売れたいなら、先を見越して動くこと。感覚的にやって売れる子なら、とっくに売れてます。
何となく、でやって結果になってないなら、せめてその行動は変えましょう。
そういう意識を持って行動するだけでも、あなたの「気になること」は変わるはずです。

まとめ
- 売れないホステスは目先2週間以内の相談が多い
- 売れていくホステスは1ヶ月先のことを相談をする
- 売れっ子ホステスは2~3ヶ月先のことを相談する
さて、あなたはどこに当てはまるでしょうか。
何かを考え始めるとき、その期日の2週間前から考えている・・・という状態なら、まずはそれをもう2週間早めるところから始めましょう。
売上のためだけではなく、あなた自身の人生が豊かになることなので、ぜひ取り組んでください。
ホステスの心得