話下手なホステスは「言葉」を変えてみよう
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
ホステス=会話上手!という印象を持たれがちですが、口下手・話下手なホステスは想像以上にとても多いものです。
話下手なホステスはさまざまな誤解をしていて、見当違いな努力で疲弊しています。
たとえば『良い話題を提供できれば話下手でも会話が弾む(はず)』といった思い込みで、さまざまな本やサイト記事を読んで、ネタをストックする。
もちろん間違いではないし、幅広い知識を取り入れることは、とても良いことです。
が、会話が弾んだ!話下手が解消した!という経験は思ったほどできていない。それが実情ではないでしょうか。
実際には、どんな話題を振っても「盛り上がる相手」と「盛り上がらない相手」がいるはずです。
この問題の根底には「話題を振れば相手が話してくれる」という受け身の姿勢があるからですよね。
つまり「話下手だから盛り上がらない」わけではないということ。
そもそも、ホステスは噺家ではないのに、多くのホステスは「自分が話すこと」ばかりに気を取られ過ぎです。
とはいえ、根本の思い込みなどメンタル改善には少々時間がかかるので、スキル面の見直しも同時に行いましょう。
今すぐできることのひとつに「言葉を変える」という方法があります。
スキルを身につけるにはそれなりの時間がかかりますが、言葉を入れ替えるのは簡単ですね。
読んで字のごとく、今すでに使っている言葉を違う言葉に置き換えていくだけ。カンタンな方法なので、ぜひ取り組んでください。
話下手になるのは小手先ノウハウのせいかも!?
話下手なホステスさんは「何を言うか」「何を話すか」には囚われますが、「どういう言葉をいつ誰に使うか」には一切注意を払わない傾向があります。
たとえば、
- 誰かを褒めるときに「すごいですね」「さすがですね」
- 相槌は「うん(はい)」「へえ」「ふうん」「そうなんだ」
- 理解を示すときは「なるほど」「分かりました」
- 同調を示すときは「分かります」「そうなんですよ」
- 受容を示すときは「そうなんですね」「〇〇(オウム返し)なんですね」
みたいなことをいつでも誰にでもやる、というパターンが決まっているのです。
これは小手先ノウハウを取り入れた結果、なんですよね。あちこちに書いてあるんです。こうするといいよ、と。
でも実は、これでは会話は進まないし、弾まないのです。なぜならこれらは「傾聴」のノウハウだから。相手が一方的に話してくれる前提のスキルだからです。
まずはこういう「日ごろの自分の会話パターン」を分析してみましょう。
話下手を脱却する最初の一歩「使っている言葉を変える」
ある程度自分の会話パターンが見えたら、その中から自分が多用している言葉をピックアップします。
先ほどの例で言うと「すごいですね」や「さすがですね」などの部分です。その言葉を類語辞典で検索してください。
たとえば「すごい」を検索すると、以下の類語が出てきます。
連想類語辞典を引くと、以下の連想語が出てきます。
これだけ多種多様な言葉があるのに「すごい」の一言で全部を片付けるってもったいないと思いませんか?
1日ひとつ覚えれば、年間で365個の表現が身につきます。
何かの絵を見て今まで通り「すごいですね」と言うか、「見事ですね」と言うかで、その後の会話は変わってくると思いませんか?
言葉の引き出しが多いと、それだけで教養ある女性にも見えるので一石二鳥です。
美しい言葉を選んで使う習慣をつける
オードリー・ヘップバーンの名言に、こんな言葉があります。
美しい唇である為には、美しい言葉を使いなさい。美しい瞳である為には、他人の美点を探しなさい。
口の悪い私が言うのもナンですが(笑)サイト内やクソホステス相手には、粗末な言葉を使うだけです。
少し乱暴な言葉遣いを喜ぶお客様などには、崩した言葉を使ったりします。でも基本的には、意識しないとそういう言葉は使わない。
つまり「言葉を選んで使っている」ということ。
- 何か気の利いたことを言おう
- 盛り上がる話題をしよう
とかを考える前に、今の自分の言葉遣いを見直すだけでも、『この子と話したい』と思わせることは十分に可能だということです。
極端に言えば「そうなんですね!」を「そうなんですか!?」に変えるだけでも、会話は進んだりするのです。
まとめ
- 自分の言葉グセを知る
- 言葉を類語で置き換えていく
- その中から美しい言葉を選んで使う
私もこの仕事を始めて12年経ちましたので、そろそろインパクトのある言葉はやめて、本来の言葉遣いに戻ろうと思っています。
あなたもたくさんの美しい言葉を覚えて、使いこなせるようになってください。
ホステスの心得