急激に売上が低下!?スランプホステスに必須の視点
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
セクキャバ嬢なのですが、最近一気に指名売上が100万くらい落ちてしまいました。
入店した次の月から、半年以上100万を下回ったことがなく、また月15万以上使うお客さんがいません。
なので、1人が切れたわけではなく、一気に切れたんだと思ってます。切れた原因がわからなくて・・・連絡も、途切れたわけではありませんが、
- レスポンスが以前より落ちた人
- フェードアウトされてるような人
- 店外要求の色恋みたいな人
が切れた感じです。
色恋は切れやすいのは分かってるのですが、キスしたり体の接触があると、男女じゃない方向に持ってけなくて、そこをどうにかしなければとは思ってます。
アフター店外は、お店の方針でNGです。営業の仕方など、変えられることが新たにあれば教えていただきたいです。
ご質問ありがとうございます。厳しいいい方ですが、「お店でしか会えないなら行かない」と判断されたのかな、という印象です。
営業方法よりも、商品価値や接客面が甘いのかもしれません。まずは、しっかりとブランディングをしてみてはどうでしょうか。
今回は「いまのお店で売上を上げたい(取り戻したい)」ということだと思います。
となると、「今のお店で売れたいホステスのターゲティング&ブランディング」がおすすめです。
この記事の目次
急に売り上げが下がったときの分析ポイント
売上が落ちたときは、焦りや不安などの大きな負の感情が動くので、どうしても冷静でいられないものです。
が、そういうときほど、冷静な分析必須です。外部の人にお金を払って相談してでも、冷静になってください。
なぜなら、あなたという商品を高める、またはあなたという商品をモデルチェンジするチャンスだからです。
売上が下がったときは「客観的事実」を洗い出す
「売上が落ちるという緊急事態に『客観的』なんぞ冷静に考えられるか!」という声が聞こえそうですが。
でも、こういうときこそ冷静に、客観的に考えなくてはなりません。感情的に考えると、確実におかしな方向へ突き進むことになります。
自分自身が冷静にジャッジできない人は、第三者に相談してでも冷静になることが最優先です。
その上で事実を探るわけですが、今回はいただいた質問から拾います。
- 最近一気に指名売上が100万くらい落ちた
- 入店次月から半年以上100万を下回ったことがない
- 月15万以上使うお客さんがいない
- アフター出来ない
- 店外完全NG
- セクキャバ嬢
- 連絡は途切れたわけではない
今回拾えるのは、上記の7点です。今回拾えるのは、上記の7点です。「~だと思う」「~な感じ」など、数値化できない肌感覚のものは一切省きます。
客観的事実を俯瞰して「急に売上低迷した理由」を探る
ここで、絶対に間違ってはいけないことは、『売上が落ちた理由=自分のことで探す』ということ。
お店がアフター禁止だとか店外禁止だとか、セクキャバだからとか、そんなの一切度外視して、自分自身の中に問題を探します。
なぜなら、自分以外の問題を探しても、何も変わらないからです。
変えられるのは自分だけ、ということで、自分自身を冷静に見ていきます。たとえば、
- お客様のサインを見逃してなかったか
- 売上があることにあぐらをかいていなかったか
- お客様のことをちゃんと理解できていたか
- 勝手な思い込みや先入観で接していなかったか
- 友達感覚で慣れ過ぎたり甘えすぎたりしていなかったか
- どういうターゲットにどんな営業をしてきたか
- 自分は何を売っていたのか、需要があったか
- その需要は今後も続くのか、続くとしたらどれくらい続くのか
- リスクマネージメントはしっかりできていたか
- お客様の足が遠のいたときの対策は持っていたか
などなどを見て、自己分析していきます。
スランプ状態のホステスに必須の分析視点とは
情報量が圧倒的に少ないので、ただの憶測的見解になってしまいますが、いただいた情報から私が感じたことを率直に書いてみます。
売上が順調だったために安心していたのでは?
先に挙げた7点を俯瞰すると、スタートから比較的順調に売上があったことから「無意識に現状に安心してしまっていた」という可能性が出てきます。
たとえば、クラブの場合、レギュラーで1年も働いていれば顧客母体数は300件が目安になります。
これを下回っている場合は、積極的に連絡先を聞いてこなかった、あるいは増やせない問題が本人にある、ということになります。
でも、このセクキャバ嬢さんは売上を翌月から作れたくらい、魅力があるわけです。ということは、
- 新規獲得に積極的ではなかった
- 新規につけてもらえなかった
- 偶発的売上に過ぎなかった
などの可能性が出てきて、私のコンサル経験上、ほぼ全員と言っても過言ではないほど「新規獲得に積極的ではなかった」が当てはまります。
もちろん、その努力はしていたはずです。ただ、数字がない子に比べれば取り組み姿勢が甘かった点は否めないかな、と。
営業方法云々よりリスクマネージメントが原因の可能性大
現状に安心してしまう最大のデメリットは、リスクマネージメントをしなくなること。
このセクキャバ嬢さんは、多分営業活動や接客に関しては、それなりにがんばっていたと思います。じゃないと、売上を維持することはできませんのでね。
ただ、そこに意識が向きすぎて、リスク回避の策を取っていなかったことが最大の要因ではないかな、と。
だから「一気に売上が落ちた」という状況になったと考えられます。
たとえばですが、『色恋だから最悪3ヶ月で切れる可能性もあるな』と思えていたら、3ヶ月後に売上を落とさないよう新規獲得も力を注いだでしょう。
単価を上げることは難しい場合、顧客母体数が少ないと、どうしても限られた人の来店数を上げるしかなくなります。
そうすると、1人あたりの負担が増えるため、お客様は背負った負担(金銭&精神)のコストを回収しようと動き出すことはあたりまえです。
その結果、店外を求められたりして、負担軽減できないことが続き、顧客離れが起きたという可能性もあります。
こういった顧客心理を、リスクとして予測できず対処法を持たなかったことが「一気に落ちた」に繋がったのでは?と思います。
・・・と、ここまでくると、聡明なホステスさんなら、お気付きかと思います。スランプのときは「何をしていたか」を分析するのではなく、
「何をしなかったか」
を分析することが大事なのです。
セクキャバ嬢さんは今後どうすべきか
では、私の予測が当たっていたとした場合、何をしたらいいのか。
ブランディングをして、自分が何を売るのかを明確化し、お金を取れるレベルにブラッシュアップしていくこと。
同じことが起きないようにどうすべきか、しっかりリスクマネージメントをして、対処法を複数持つこと。
営業法の見直しが必要であれば、もちろんここも改善します。でも一番は、考え方のシフトチェンジです。
「最低100万」という状態が、自分なりにがんばって維持していたものなら、それは『風が吹けば半減する売上』です。
最低100万=営業せずとも落ちない数字
でなければなりません。売上に対する考え方を変えれば、自ずと行動も変わります。
やるべきことが分かったところで、考え方が変わらなければまた似たような結果を生み出してしまいますので、まずは考え方を変えましょう。
「営業せずとも落ちない数字」があなたの基礎力です。
ここを底上げできるように行動していきましょう。
まとめ
- 売上が落ちたときほど冷静に!
- 「しなかったこと」を分析
- 最低売上=営業せずとも出る数字
コンサルでも「何をしたらいいか」と躍起に相談されますが、そういう子ほど「何をしてこなかったか」については、何も答えられないものです。
誰でも動揺する事態なので分かりますが、こういう子は日常も思考に偏りがある。物事を多面的に見る習慣がないのですね。
自分が見ている世界や自分のものさしが「普通」になってしまっていて、その世界観を疑うこともなく過ごし、その世界観に当てはまらない出来事を異物として受け取る習慣がついています。
たとえば、お客様が急に怒り出すと、「今まで何の兆候もなかったのになぜ急に怒り出すんだろう、私が何かしたのかな」というように「何の兆候もない」という自分の世界観を大前提に考えるわけです。
冷静に見ると「兆候ありますよ」と(笑)
なので日常的に「~かもしれない」というあらゆる可能性を考えて、リスク回避の選択肢を持つようにするといいですね。
ホステスの心得