間違い敬語を使ってしまう理由と改善ポイント
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
正しい敬語を使っている自信がありますか?そう訊かれたら、あなたは胸を張って「はい」と言えますか?それなりに使えているつもり、でも誤って使っているかもしれない・・・という感じではないでしょうか。
ホステスをやっていなくても、敬語の使い方を習得していて損をすることはありません。せっかくですから、この機会にベースとなるポイントを理解して、自分の敬語を見直しましょう。
この記事の目次
間違い敬語で話していませんか?
それではまず、日本語や敬語の基礎ポイントから見ていきましょう。バカバカしいと思うかもしれませんが、敬語に自信がない人ほど疎かにする部分でもあります。つまらないでしょうが、ザッとでもいいので目を通してくださいね。
日本語は世界の言語でもっとも難しい
世界で日本語がもっとも難しい、と言われるくらいです。無理もありません。中でも敬語はとても難しいようで、
- 尊敬語と謙譲語がゴチャゴチャになってしまう
- 二重敬語になってしまう
- 言葉の意味を勘違いしたまま使ってしまう
ということも少なくありません。そもそも「ちゃんと敬語を勉強したことがない」というホステスさんがほとんどのはず。学校でも社会に出てからも、そういう機会はあんまりありませんよね。
「正しい敬語」の基準とは
また、「正しい」といっても時代によって「正しい敬語」は変化していきます。昔は正しいと言われた敬語がNGになったり、今間違っていると言われる敬語が将来にはOKになったりする。
つまり、正しい敬語をきちんと話すには、毎年敬語の勉強をしていないといけない。
最近では、定期的に有識者が集まって会議を開き、この言葉を使ってる人が多いよね、じゃあこれを正しい敬語としましょう、という話し合いによって敬語の基準や概念などが話し合われています。
少なくとも文化庁が発表する議事録などを見なければならないですね。
これがまた見づらいというか、分かりにくいというか・・・な資料なんですよねー(笑)
母国語がきちんと話せないのに外国語・・・?
最近は英会話をはじめとする外国語を習得するホステスさんが増えました。もちろんとても素晴らしいことだし、私もスペイン語を習おうかなーと思っているくらいなので、賛成派です。
ただホステスですから、母国語である日本語もきちんと勉強していただきたいとは思います。興味がなくても仕事上は必要ですし、おかしな日本語話してる子を見ると頭悪そうにしか見えませんからね・・・(笑)
色恋防止のためにも、きちんとした基礎くらいは持っていても損はしないかな、と。普段使わなくても、いざ使うときにきれいな言葉が話せると、それだけであなたの価値は上がります。
誤った敬語を使ってしまう理由と改善法
基本軸は変わらないので、そこさえ覚えておくとさほど困りません。もっとも重要なのは、
- なんとなく丁寧っぽい
- なんとなくイイカンジの言葉
という理由で敬語を使わないこと。
なんとなく=9割が間違った敬語
ホステスさんにもっとも多いのは「なんとなく」で選んだ結果、おかしな敬語になるケース。しょっちゅう見かけるのは、以下のような敬語。
- いつもブログを読まさせていただいております
- いつもTwitterを読ませていただいております
- おご馳走様でした
- ○○さんのお会社はどちらですか?
- ○○さんがお帰りになられるそうです
上記の敬語は「読ませて~」と「お帰りに~」以外、文字変換すらできません(笑)それ以上に、単純に言いにくいと思うんですよね。
使ってる本人も言いにくいからか、間違い率は口頭よりもメールやお手紙などの活字に多く見られます。
敬語の間違いを見つけるポイント
自分の敬語が合っているのかな・・・と不安になったときは、以下の視点でチェックしてみてください。
- スラスラと口頭で言えるか
- 文字変換が一発でできるか
- タメ口に直して意味が通じるか
- 相手の許可が必要なことか(させていただきます、に限り)
- 誰に対して、誰の話をしているのか、誰を立てたいのか
これを意識するだけで、少しはマシになります。
「正しい敬語」とは
ここで少し、敬語そのものについて簡単にお話ししたいと思います。ちなみに「どこで勉強したの?」とセッションで質問されることがありますが、私は大学の講義で勉強しました。
敬語の正しさは「言葉遣い」ではない
根本的に、多くの人が大きな勘違いをしています。ほとんどの人が「この言葉を正しい敬語にするには」と考えて言葉を選びますが、これは間違いです。
正しくは『誰に、誰の話をするのか』この視点がないと、敬語は間違えます。大半のホステスさんはこの視点がなく、丁寧っぽい言葉を並べるに終始しています。
【間違った敬語の使い方】誰を立ててるの?の実例
たとえば、あるデザイナーさんに年賀状のデザインと印刷を依頼した際、こんなメッセージが届きました。
印刷業者とお打ち合わせをしましたら、納品日は○月○日になるそうです。
何が間違っているか、分かりますか?このデザイナーさんは、
- 私(客)に
- 印刷会社(デザイナーさんの下請け)との
- 打ち合わせ内容
を話しているのです。ところが「お打ち合わせ」という言葉を『なんとなく丁寧そうだから』使ったことで印刷会社に敬意を払っている状態。つまり、客である私よりも、下請けのほうが立場が上になってしまったわけですね。
このように言葉だけを気にしていると、立てる相手を間違えて慇懃無礼になってしまいます。
まとめ
- 日本語そのものが世界一難しい言葉だから間違いやすい
- 「何となく丁寧そう」で選ぶから間違いやすい
- 言いづらい、変換できない言葉は間違い
敬語は難しいものです。間違いを指摘されて傷付く余裕があったら、正しい使い方をマスターしたほうが利口。30歳超えて基本的な敬語が分かってないのは社交の場を任されているホステスとしては恥ずかしいことです。
外国語も良いですが、同じように母国語も勉強しましょう。
ホステスの心得