ホステスは男性を立てるのが常識?納得いかない!

ホステスは男性を立てるのが常識?納得いかない!
ホステスの心得

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^

「男性を立てるのがあたりまえ」と言われますが、なぜ女性ばかりがそういうことを強いられるのでしょうか。ホステスだからですか?

男女平等と言いながら、納得いきません。

ご質問ありがとうございます。仕事上の話であれば、『男性を立てる』ではなく『お客様を立てる』のです。

ホステスは、お客様に男性が多いので『男性を』と言われたのでしょう。性別は関係ありません。

相手を立てたほうが、仕事や人間関係が円滑に進むからです。スタッフも、後輩も、顔を立ててますよ。

『男性を立てる』という件について

おそらく質問者様は、30代半ば前後から下の世代、と勝手に推測して(決め付けて?)います。

年齢によって、施された教育が異なるので、性別や人に対する価値観にジェネレーションギャップが生じるのですよね。

ここに、家庭の事情や本人の経験などが重なると、もっと複雑化してきます。「何が正しいのか?」という視点を一旦置いて考えてみましょう。

なぜ『男性を立てるのがあたりまえ』だったのか

『男性を立てるのが当たり前』という概念は、昭和前半までがもっとも主だったと思われます。

なぜかというと、女性は人生の選択肢がかなり限定されていたからですね。誰かに養ってもらわないと、生活ができない状態でした。

それが大きかったので、生きる術として『男性に気に入られなければならない』という大前提があったと思います。

今は価値観も多様化して、選択肢も増えましたが、まだまだそういった教育を受けた世代やジュニアがいる時代なので、根強いのでしょうね。

年代以外には、地域による慣習も絡み、たとえば私の地元である福岡県は、東京に比べると、はるかにこの思想が強まります。

ちなみに、私個人は「男性だから立てるべき」とは思ってません。

ホステスとして『男性を立てる』を考えると

じゃあ、ホステスとして「男性を立てる」を考えると、どうか。

結論から言うと、ぶっちゃけ『人の報酬分まで数字を出せれば、立てても立てなくても、どっちでもいい』です。

自分の売上で人のお給料を担えるくらい売れっ子になったら、自己責任でお好きにどうぞ、ですね。

ただ、高級クラブで働きたいとか、接待客を持ちたいとか、質の高い顧客を持ちたいとか思うなら、人を立てる術は持っておかないと厳しいでしょう。

職業上、お客様に男性が多いというだけで、『人を立てる』という行為は立派なコミュニケーションスキルのひとつなので、さまざまな場面で必要になります。

万が一にも、自分のお給料分も仕事できない、おんぶに抱っこの状態で、お姉さんやお店のお客様に対して、

 

何で私が立てなきゃいけないんだ!

 

とかやってるなら、10年早い。仮にあなたの言動で売上を失うことになったら、何の責任も取れない・売上補填もできないでしょ?

ただただ、『個人的な感情で人様が必死に積み上げた信頼と売上を破壊し、損害を生んだだけ』になりますからね。

他人に自分の粗相の尻拭いをさせるなら、せめてお客様を立てるくらいの仕事はしていただかないと困ります。

『男性を立てる』に過剰反応する心理

質問者様に目を戻すと。ご自身で書かれてある通り、この方の納得のいかないところは「性別で強いられる」という点なのですよね。

もちろん、それはよろしくないことで、性役割を押し付ける行為=性差別に値し、平等ではありません。

ただ少し、勢いに過剰さを感じるのですよね。ここは、質問者様ご自身の内面的問題もあるかと思います。

昔の私もそうでしたが、女性性を踏みにじられた経験を持つ人は、性別による理不尽さに対して過剰に反応します。

当然「傷つけた人」が100%悪いんですが、傷が癒えていない場合、まったく別の問題と過去の傷をリンクさせ、何度も傷つき体験を自ら繰り返し、感情を増幅させます(一種の自傷行為です)。

そうなると延々としんどい上に人間関係をこじらせるので、カウンセリングで回復を図るか、感情起因と問題を細分化し切り離す作業をするなど、何かしらの対策をお勧めします。

まとめ

  • いろんな価値観の人が混在している
  • 性別関係なく「人を立てる」はスキルのひとつ
  • 過剰に反応する場合は自分の問題である可能性も

人を立てるって、その人にスポットライトを当てたり、力を発揮できる場面を作ったり、格好のつく出番を作ったりすることです。

そこに性別も年齢も関係なくて、喜んでもらう方法のひとつに過ぎません。

あなただって、自分の顔を立ててくれる人がいたら、嬉しいでしょ?

人前で褒めてくれたり、自分の拙い話を楽しそうに聞いてくれたり、何かあると真っ先に自分に連絡をくれたり、すごいねって尊敬してくれたりするお客様がいたら、嬉しくないですか?

職業的に『男性のお客様が多い』というだけで、女性のお客様は立てなくていいとはならないわけですからね。

『相手は何を理解してほしくてそう言ったのか』に目を向けて、もっと大きな視点から考えられるといいですね。

 

ホステスの心得

 

Zoom心得座学

マンツーセッション

ホステス専門アドバイザー秋好玲那(管理人)

1,090,071 views

ホステス歴15年、年商1億の元No.1ホステス。ママ、オーナーママを経て、コンサル歴14年目に突入。家庭には恵まれませんでしたが、社会に出てたくさんの人に恵...

プロフィール

関連記事一覧