ホステスのための必勝会話術!動画で学ぶ注目ポイントとは?

ホステスに、会話力は欠かせません。でも「会話に自信がない」「会話下手で悩んでいる」など、日々悩んでいるホステスさんはとても多いです。
ホステスとしての会話術を磨くために書籍を読んだり、動画を見たりして、日夜研究しています。
そのせいか『売れっ子ホステスの会話術は天性の才能だ』と感じている人が大勢いますが、まったく違います!実は会話術には『型』があるんです。
私は、トーク番組の帝王・タモリさん、島田紳助さん、明石家さんまさんの会話術を徹底分析しました。
彼らの卓越した話術から『型』を抽出して、ホステスという仕事に特化した会話術に応用したんです。
- 具体的に何をすればいいのか?
- どんなポイントに注意すればいいのか?
気になりますよね。この記事では、今日から使える実践的な会話テクニックを学べるよう、私が分析した『会話術の型』を解説します。
この記事の目次
『ホステスの会話術』とは何か?
ホステスにとって会話力は、まさに生命線です。何と言っても、売上に響きますからね。
お客様に楽しんでいただくにも、お店に足を運んでいただくにも『外見がいい』だけでは、どうにもなりません。
だからといって、しょーもない話をしても意味がないし、超・受け身でお客様が話してくださるのを待っていてもダメ。
ホステスに必要な会話術とは、お客様の心をつかみ、深い関係性を築き、最終的には売上につなげる力のことです。
というわけで、ホステスにとって会話術の基盤となるスキルをまずは確認しておきましょう。
ホステスが会話術を磨く目的
お客様と接しているときの私を見たことがあるホステスさんはわかると思いますが、私はほとんどしゃべりません。
ただ合いの手を入れたり、コメントをしたり、質問をしているだけです。これも、ホステスとして必要な会話術ですよね。すべては、
- ホステスとして会話をするため
- お客様に心を開いていただくため
- お客様に心地良く過ごしていただくため
であり、私が褒められるためでも、私が好かれるためでもありません。
売上につなげる、それはゴールであって目的ではありません。あくまでも『お客様が居心地がいいと感じる会話をすること』が目的です。
そのために必要なスキルは、
- 傾聴力
- 質問力
- 話題提供力
- 共感力
- 自己開示
の5つです。
【傾聴力】お客様の本音を引き出す
どれだけあなたが『何を話せばいいか』と考えたところで、お客様の話をしっかり聴けないのなら、それはホステスとして会話力がないことになります。
お客様はそれぞれ異なる背景や価値観を持っているので、同じ話が必ずウケるとも限らないし、だれにでも使える話題はほとんどない。
まずはお客様の言葉に耳を傾け、何を考え、何を求めているのかを1秒でも早く理解しましょう。
お客様が話しやすい雰囲気をつくるのも、ホステスの重要な役割です。
共感力については『ホステスが知っておくべき共感力の極意と実践テクニック』に詳しく書いているので、読んでみてください。
【質問力】会話を広げ深める
『ホステスの会話術=噺家』のように考えているホステスさん、多すぎます(汗)
自分がベラベラ話せば盛り上がるというわけではないので、一方的に話すのではなく、適切な質問を投げかけましょう。
そうすることで、お客様との会話を広げ、深めることができます。
たとえば、お客様の趣味について質問したあと、さらに具体的な内容を掘り下げていくことで、お客様の興味や関心を深く理解することができます。
掘り下げるのが苦手なら『会話で差をつける!即実践可能な深掘り学習テクニックとは?』を参考にしてください。
質問は、お客様との距離を縮め、信頼関係を築くための強力なツールです。ただし、プライベートな部分に踏み込みすぎないように注意しましょう。
話題提供力:場を盛り上げる
売れないホステスさんが会話術を磨きたいと思う最大の理由は、沈黙が続く気まずい時間を避けるためです。
これを避けるには、常に複数の話題を用意しておくこと。
とはいえ、多くのホステスさんは大変努力家なので、話題を拾うことに一生懸命取り組んでいると思います。あなたも、きっとそうでしょう。
あなたが苦手なのは、お客様が興味を持ちそうな話題を選定し、共感ポイントを見つけることです。
ホステスの会話力に必要なのは、ネタを持っていることではなく、目の前のお客様に適した話題を提供できることです。
【共感力】お客様に寄り添う
お客様の言葉だけでなく、表情や仕草にも注意を向けましょう。こうした無言のサインを『非言語』と言います。
非言語を的確に読み取って、嬉しいときは一緒に喜び、悲しいときはともに悲しみ、怒っているときは冷静に話を聞く。
共感することで、お客様は「このホステスは自分のことを理解してくれている」と感じて、あなたに一目置くようになります。
ただし、共感力が高すぎるとあなたが鬱々としてしまう可能性があるので、ほどほどに。
【自己開示】親近感を深める
適度な自己開示は、ホステスの会話術として重要なスキルです。さてあなたは、自己開示できてますか?
たとえば、自分の趣味や経験談などを話すことで、お客様も心を開きやすくなるし、会話が弾むきっかけになります。
ただし『お客様の話を奪うこと』になると、逆効果になります。何事も、やりすぎると毒。バランスをしっかり見極めましょう。
バランスを取るには『自分の話は、あくまでもお客様が話すための前振り』という心持ちでいるといいですね。
『心が通じ合う関係を築くコツは?共感と安心を育む自己開示術』も、合わせて読んでみてください。
ホステス現役時代に会話術を磨くためにやったこと
さて、ホステスの会話術に必要な5つのポイントがわかりましたね。では、これをどう磨くのか?という壁があります。
そこで、仕事に打ち込み始めたとき、私の師匠は言いました。

私世代のホステスなら、必ずだれかに言われたことがあるはずです。
優秀な黒服やママも、トップクラスの営業マンも経営陣も、お姉さんホステスでさえ『会話術を学ぶならタモリ・紳助・さんま』と言っていました。
でも、当時はYouTubeなどないので、私は彼らのTV番組を録画し、くり返し何度も何度も見ました。

と尋ねると、大体回答は以下です。
- タモリは緩いトークがうまい
- 紳助は人の心を掴むトークがうまい
- さんまは人を笑わせるトークがうまい
これは、あなたも分かると思います。でも実際には、もっともっと深いです。その深さが、ホステスの会話術として非常に役立つのです。
【タモリさん】相手のペースに合わせてつつ主導権を握る
タモリさんのすごさは、『ゆるいのに主導権をしっかり握っている』という点。
特に『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングコーナーのトークがおおすすめです。
YouTube|テレフォンショッキングコーナー(ショート動画もたくさんありますよ♪)
ひとつだけでなく、いろんなゲストの回をたくさん見てください。
一見すると、タモリさんが相手のペースに合わせているように見えます。この程度なら、あなたもできるでしょう。
ところが、いろんなゲストとのトークを流しっぱなしで見ると、だんだん違いが見えてきます。
はしゃぐゲストのときは、徹底的にはしゃいでふざけまくる。フリートークが苦手な俳優さんには、自分が多く話し、ポツポツと質問を投げる。
話し好き、または話したいゲストには、しっかり話をさせて満足させる。話の腰を折ったり、話を奪ったりしない。
でも、どういうトークでも、ゲストの意外な面を引き出すのがうまい。あの自由自在な対応は、神レベルです。
これができるのは、主導権は渡さず、自分の考えもしっかり伝えているから。つまり、非常にフラットで、対等なトークがうまいのです。
この対応力は、ホステスにとって絶対に必要な会話術ですよね。初対面のお客様はもちろん、複数接客にも使えるスキルです。
【紳助さん】目の前の人の気持ちを掴み最適化が天才的
紳助さんのトークは一見すると身内だけで盛り上がる系なので、好き嫌いが分かれます。
YouTube|島田紳助トーク(好き嫌いが分かれるトークスタイルですが、一旦感情を横に置いて、トーク技術という視点からじっくり聞いてみてください♪)
好き嫌いが分かれるものの、彼のすごさは目の前の人に集中したトークです。
場に応じて、ひとりのゲスト、またはひな壇芸人に絞り込み、その人の心に徹底的に語りかけます。
「本当は、〇〇やと思ってたんやろ?」
「それを変に意地張って、強がって、素直に言えへんかったんよな」
「でも本心では、相手に〇〇してほしかっただけやねん。せやろ?」
というように。その間、ほぼ他の人は出てきません。でもあるタイミングで、一気に他の人をその話に巻き込みます。
「俺らもそういうときあるやん」
「みんなもそうやろ?」
「俺らだって大した人間ちゃうやん」
このように彼は、たったひとりの心に徹底的に語りかけるということがズバ抜けてうまく、この方法でその場にいる全員までつかむ。
そういう空気作りが天才的です。
【さんまさん】空気も人も自分のペースに巻き込む天才
お笑い怪獣と名高いさんまさんですが、彼のすごさはおもしろさだけでなく、『何もかも自分のペースに巻き込む』という点です。
YouTube|明石家さんまトーク(おもしろいかどうかよりも『彼が何を言い、何をすると、目の前の人の多面性を引き出すのか』を研究するといいですよ♪)
相手がだれであろうと関係なく、自分のペースを徹底的に貫きます。そのため、話の腰を折ってしまうことも多く、話を奪うことなんかザラです。
でも、それでも愛される。ここが、何よりもすごいのです。
すべてを自分のペースにガンガン巻き込み、話も奪うし腰も折りますが、そうすることでゲストの多面性を引き出すのが天才的にうまい。
特に、他ジャンルの人のよさを引き出す力は天才的で、右に出る者はいません。さんまさん相手だと、冷静な男優さんがムキになったりするのです。
動画から学んでほしい『ホステスの会話術』のポイント
多くのホステスさんは彼らの動画を見るとき、
- 切り返しがうまい
- テンポがいい
といった点を中心に見ていると思います。つまり、自分が「できてない」と感じているポイントだけにしか、アンテナが立っていない状態です。
もちろん、そこも勉強になるはずです。でも、学び方が浅いです。それでは「〇〇する」「〇〇と言う」といった、ノウハウ的なことしか見えません。
そうではなく、『彼らがどう空気を作っているか』を研究してほしいのです。「〇〇する」といったことは、その空気が作れない限り、役に立ちません。
たとえば、緊張している人、話し下手で口数少ない人、周りが萎縮するような大物。そういう人を相手に、どう空気を作っているか。ここをぜひ注視してください。
ホステスの会話術としてもっとも重要なのは『空気づくり』です。
まとめ
私が彼らから取り入れたことは、
- 相手に合わせつつ主導権を渡さない
- 目の前の人に集中し、心に語りかける
- 自分のペースに巻き込み、相手の多面性を引き出す
この3つです。彼らの番組を見ながら、
- どう番組を回しているのか
- なぜそのセリフを言えたのか
- なぜこの面を相手から引き出せたのか
- 自分の仕事にどう応用できるか
などを、徹底的に考え、研究分析し、彼らのトークを物まねし、徐々に自分のスキルとして落とし込んでいく・・・という作業を、ひたすらくり返しました。
あなたも本気で会話力を上げたいなら、同じようにやると上達していきますよ。
ホステスの心得