「~のおかげ」と多用する人の心理
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
〇〇のおかげで~という言葉、とてもよく見かけます。ネット上だと、それはそれはもう、掃いて捨てるほど見かけます。
もちろん、それが素直な気持ちであることもたくさんあり、私もそう思って使うことはあります。試しに「のおかげで」で検索してみたら37記事ありました。
『元ナンバーワンが思う『良いお客様』の特徴』という記事の中でも、
お客様というより、私というホステスに出資してくださっているような感じでした。それだけに、耳の痛いこともたくさん言われました。
お叱りもたくさん受けました。プロとして見てくださるので、やはり厳しいです。でも、こういった方々のおかげで飛躍的に成長できたと痛感します。
という感じで、「ありがたいなあ」という気持ちで使っています。
ただし、多用する人は、それが本心とは限りません。
だれでも自分が一番だと思いたい
人間、多かれ少なかれ、自分が一番の功労者だと思うもの、思いたいものです。
誰だって必要とされたいし、自分に力があると思いたいし、評価してもらいたい。
全然おかしなことじゃありません、むしろとても自然なことです。実際に、とても頑張ったのも確かだと思います。
だから私は、いつもこういう言い方をするんです。
「今の私があるのは、ダメ人間だった私を見守り、信じて支えてくださったお客様方のおかげ。それがなければ、絶対に今の私は存在しない。でも、その手を取れた過去の私にも、必死に頑張った過去の私も確実にいた。だから、過去の私にも感謝」
どちらもあってこそ、の現在ですから、誰かだけのおかげ、ということはない、と思います。
実は、自己承認欲求の表れかも・・・
ところが、多少自己評価が歪んでいる方もいます。
他人の努力はなかなか目に見えないので、自分が一番頑張ってる、と勘違いしやすいものです。そういう人ほど、
- 君たちのおかげだよ
- 部下のおかげだよ
- 周りのおかげだよ
というように、やたらと「~のおかげ」を多用したりします。つまりこれは、そういうことで自分の器を大きく見せようとしている、パフォーマンスなんです。
そういう方には、
「〇〇さんの指揮が素晴らしかったんですよ」
「〇〇さんの指導力あってのことですよ」
など、そのお客様の労力をねぎらう言葉をかけると、とても喜びます。あなたあってこその結果、と花を持たせることで、自己承認につながるから、ですね。
ホステスは、こういうことも仕事のうち、だと思っておきましょう。
そうやって職場以外の場で自己承認を得られると、会社で本当に「きみたちのおかげ」と部下に思えることもあります。
そうすることで、お客様の仕事は円滑にいくことがたくさんあるのですね。男性は、女性と違って、気持ちを発散させることが苦手な方が多いです。
上手にそこを解消できるように、こうした小さな言葉を疎かにしない心構えは重要ですね。
ホステスの心得